親子ってむずかしい?

皆さん、こんにちは。
「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー」の下枝三知与です。
梅雨の季節、鬱陶しい日々が続きます。就活中の皆さん、お元気ですか?

先月、ある大学の就職課の先生とお話しする機会がありました。その時の会話からです。

下枝「先生、最近の学生の特徴で何か感じられることはありますか?」
就職課Aさん「そうですね・・うちの学生は全体的におとなしい子が多いのですが、傾向として女子学生の方がしっかり将来を見据えているようです。男子は何かもう一つガッツがないというか・・・」

下枝「やはりそうですか、私も常々同じように感じております。面接でも女子にしっかり自己を語れる人が多いようですね」
就職課Aさん「どうも家庭環境の違いからではないかと思うのです・・」

下枝「詳しくお聞かせください」
就職課Aさん「私には2人娘がいますが、母親との関係をみていると同性だからか、意外と母親には厳しい目で対応しているようです。ところが男子学生はというと、昔と違って、母親には反抗することなくやさしく従順な学生も多いようです。私が思春期の頃は親父には比較的従順で、お袋には甘えの反面で結構きつく当たっていましたけどね~」

下枝「そうですか。私の息子も昔、私には結構きつかったですね~(笑)。で、今の男子学生は少し様子が違うのですね?」
就職課Aさん「そう・・やはり時代の変化ですかね。息子は母親にとっては異性とも言えるし、母親も愛情を勘違いして過保護になりすぎる傾向があるんでしょう。現代は父親不在ともいわれ、母親の存在が大きいようですからその辺も影響があるかもしれません。子供と親とは人生が違うことを、親自身が気づいて早くあきらめてくれればいいんですがね~(笑)」

下枝「その通りですね。子供は、絶対といっていいほど親の思う通りにはなりませんしね!」
就職課Aさん「それにもっと困るのがモンスターペアレントのたぐい、最近は親との連絡係に私がなるくらいですよ」

下枝「えっ、どういうことですか?」
就職課Aさん「ある父親から私に電話が来て、『息子と数日連絡が取れなくて心配している。携帯にメッセージを入れても返事がない。先生から家に連絡するように言ってくれ』と・・。こちらも最近はサービス業的な部分もあるので、仕方なく何度も連絡して『親御さんが心配しているんだから、とにかく連絡を入れなさい』と頼み込むような感じで一件落着。こんな感じでして・・」

「親子関係もここまできたのか・・」「大学もサービス業・・」といろいろと考えさせられる一日でした。
もちろんこれは極端な例かもしれませんが・・・現場の先生方の、学生に対する温かい思いと同時に期待感も感じました。

親にとって子供は「宝物」です。とにかくいとおしく、命に変えても守りたい存在です。
各家庭にもいろいろな教育方針がありますが、それでも「これが正解!こう育てれば絶対大丈夫!」というものは、逆にないように思います。
なぜなら子供の人格もそれぞれで、親の人格も価値観も皆違うからです。

そして就活中の皆さんの人生は、これから始まります。
今は、自分の足で「自分自身の新たな人生のスタート」地点に立っているところです。
しっかり将来を見据えて、「自分はこうなりたい」「自分はこう考える」「自分はこういう人間である」
これらをはっきり表現できるように、自分を見つめ、準備をしましょう。

そして、ご両親や先生方、年長者の意見に一旦は素直に耳を傾ける。その上で自分で選択する。
多くの経験談を語る年長者の話には、それなりの裏付けがあるからです。

自分の考え方や意識、そのパターンを少し変えることができれば、何かが変わり一歩前進できることでしょう。「すべての行動に至る原因は、自分にある」のです。

下枝 美千代

下枝 美千代(しもえだ みちよ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント

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