就職の厳しさ
大学生にキャリアカウンセリングを担当しています。
近年の大学生の就職は厳しさが増していることは
多くの方たちがご存じだと思います。
しかし、大学生の中には現実の厳しさが実感として
持てていない方もいます。
先日、私がカウンセリングした実習生もそんな一人です。
仕事に赴きたいと話しているのですが、
あなたはどんな仕事が出来るとおもいますか?と尋ねると事務職なら出来ます。と返答が返ってきます。
「事務職とは具体的にどのような仕事を言っていますか?」と更におたずねすると、
「デスクワークで事務所の中に居る仕事が良いです。」
「では、事務所の中だったらどのような仕事でも良いのですか?」
「例えば、コールセンターとか、SEなども事務所の中でデスクワークですよね。」
すると「それは・・・・・ちょっと」と言葉が続きません。
それでは、少し角度を変えて質問をしてみました。
「あなたは事務職という仕事に何を求めますか?」と尋ねてみました。
「はい。正社員を求めています。事務の正社員でなら何でもします」
「????」今度は私が言葉に詰まりました。
私はカウンセリングをしながら、高校生の進路相談をしているような錯覚に落ちました。大学生が仕事に対するイメージをこれほど持てないのはなぜなのか、、、、、、不思議に感じながら更にカウンセリングをしました。
しかし、結局、この学生からは具体的な職業に結びつけることがまだ出来ていません。
が、実習を通して社会に出て働くという事を少しでも実感してほしいと願いながら、キャリアカウンセリングを通して将来のビジョンを明確化できたらと思い今も学生と一緒に取り組んでいます。