『このままでいいの?』vol.3
このままでいいの?と自分の将来に不安 正社員 24歳女性
近年、就職、転職時に盛んに行われるのが自己分析です。
一言で自己を分析するといわれても何処から何にどう手をつけたらいものか分からない方も多く見られます。
雲をつかむような感覚に捉われてしまいそうですが、そのような時カウンセラーがお役に立てるのです。
ご自身では気が付きにくく、また、他人では遠慮してなかなか話題にならない本人のマイナス要素をカンセラーとの面談で本人が気が付いて行くのです。この過程が実は自己分析には非常に重要となります。
カウンセリングは人の心理面に働きかけ、カウンセラーの言語および非言語的コミュニケーションを通して、相談者の問題解決や人格の成長発達を、相談者自身が自主的に実現できるよう援助するプロセスです。
このプロセスを相談者が通過する事で自己分析がより深く自分の気づきとなって表現されてくるのです。
自己分析のチェックシートや、自己分析のノウハウなどが書籍やネットであふれていますが、自分で分かる範囲しか分析できない事に気が付いている人がどれほどいるでしょうか?
話を本題に戻しましょう。
派遣社員の彼女と共にカウンセリングを伴う自己分析を時間をかけて行いました。
ビジネス基礎能力、職業興味チェック、業務以外の能力、専門知識、人脈範囲、成功体験、失敗体験 など、時間をかけてカウンセリングしながら分析を行った結果、彼女が出した結論は有利な転職をするために、大学の通信課程を受ける事でした。
それは、カウンセリングの中で彼女が何度も繰り返し口にした
「大学に行っておけばよかった」
「大学に行っていれば。。。」
「父に反抗して大学に行かなかった。。。」などなど、本人は意識していないようでしたが、カウンセリング中に繰り返し言葉に出てきたフレーズです。
この結論を出した後に彼女は通信制の大学入学に向けて必要な資格要件を調べた結果、高等専門学校での単位が有効単位とみなされ、3年生課程への編入が可能とわかり早速手続きを行う事に決めました。
最終日に彼女から「今の仕事に張り合いが出てきました。通信をやり遂げるためにも今の仕事を頑張ってお金を稼ぎながら大学をでます。父にも話しました。
やれるならやってみろといわれました。いま、とてもワクワクしてます」
そうです。目標を見つけたのです。
きっと彼女ならやり遂げると信じています。
だって、あんなに泣いて、苦しみながらもカウンセリングを受け続けて出した自分の目標ですから。。
私も彼女の力強い約束をしっかり受け止めて見守っています。
独りで頑張れない事がたくさんあります。
誰かを頼ってもいいじゃない。そこから始まる事がありますよ。
全3回終了