年齢制限
皆さん、こんにちは。
「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー」の下枝三知与です。
朝夕ずいぶん涼しくなってきましたが、夏の疲れは出ていませんか?
今日は先日カウンセリングをした51歳の男性Bさんのお話です。
これまで営業畑一本、キャリアアップを目指し転職を2回してそれなりの成果も出してこられた方です。
ところが最近の不況の影響で会社の業績が悪化、解雇の対象となってしまいました。
「ハローワークにも通っているが成果はあまり得られない。そこで今日はよろしくお願いします」ということで、早速お話を伺いました。
「これまで営業畑一筋ですか、営業も大変なお仕事ですよね」
B「まあ、そうですね。特に医療関係なんで、若い人が多くなって・・・」
「医療関係といいますと、MRですか?」
B「そうです。MRは今や若者が主流で、僕みたいな中年はダメですね」
「えっ、まだお若いですよね!」
B「いえ、僕はもう50過ぎてます」
「そうなんですか? とてもお若く見えますけど・・・」
B「よくそう言われますけど・・・ハローワークでも言われますけどね。
若く見えても年齢制限にはかなわないですよ・・・ハローワークでは年齢制限だけで、自分の実績や
経験はみてもらえないですから・・・」
とうなだれて話されました。
人の印象は受ける人によってさまざまで、実年齢より老けて見えたり若く見えたりします。
このBさんのように「若く見える」ということをご自身で認識しているのであれば、これを使わない手はありません。
また営業職種でも、業界を自分で狭めてしまえばそれまでです。
業績が上がらない企業はどんな業界でも、何とかして利益を上げたいと常々考えているものです。
ということは、常に従業員の「入れ替え」も図っているのです。
同じ賃金を払うなら、少しでも売り上げに直結する人の方がいいに決まっています。
この後のカウンセリングの中で、「年齢に勝つものは実績、経験、仕事への姿勢観、自分自身」であることを
お伝えし、業界を見直して窓口を広げ、自分をアピールする方法やDM作戦をとってみる利点などをお話しました。このあとお帰りになる時のBさんの表情は明るくなり、やる気満々の表情でした。
下枝 美千代(しもえだ みちよ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント