適職と天職・3
こんにちは!
学生の皆さんは就活解禁となりましたが、いかがお過ごしですか?
今回は、いよいよ「適職と天職」についての最終回。
最近、兄がお世話になっているホスピスの看護師さんの話から始めます。
彼女は、看護師になった当初はホスピスでの看護師が「天職」だと感じ頑張っていました。しかし途中で挫折感を味わい、総合病院へ移転しました。その後しばらくして、やはり「天職」をとの思いを強くし、ホスピスへ戻ったそうです。
現在は、やりがいとすべてのものへの「感謝」を感じつつ、素晴らしい笑顔で旅立つ患者の方々を見送ってくれています。
まれに「適職」=「天職」というラッキーな人もいますが、実は、そのような人は毎日の業務の中で大変な努力をしているのです。
つまり、最初から「天職」に就ける人はごく一握りだということです。
ではどうすれば「適職」を「天職」につなげられるのでしょうか?
多くの人は、いくつかの職場業務を誠実にこなすうちに多くの能力を身につけ、いつのまにか「天職」というものにつながり、充実した毎日を送るようになります。
現職で精いっぱいの努力をし、その成果を出していくうちに自分自身が変化していく。
「適職」の繰り返しや積み重ねの中で多くの能力が蓄積され、これが自身の確実なステップアップへの力となり、天職への道の一部となるのです。
日本では、一般的に16歳から働くことができます。
重要なことは、常に「自分は何をしたいのか」「何ができるか」自己能力をしっかり把握する意識を持ち、新社会人・30代・40代・50代以降の節目で「キャリアビジョン」を見つめなおし、これまでの「成功体験・改善点」を洗い出すことです。
小さな成功体験の積み重ねが大きな「自信」、つまり自分を信じることにつながります。学生の間は、「学生時代」をどのような意識をもって過ごすか?
これは大きな分岐点です。個人の能力に大きな差がつく可能性があります。
皆さんはどう思いますか?
これからの長い人生、自分なりの「ハッピーな人生」のために、「自分の人生は自分でデザイン」していきましょう。
下枝 美千代(しもえだ みちよ)
プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー®/認定キャリア・コンサルタント